久米島町鳥島集落にある3階建て一棟貸しの宿。

用途で分けられたフロア計画
1階にベッドルーム、2階にリビング・ダイニング、3階にメインベッドルームを配置し、メインの入口は2階に設けている。

1F - 離れのように過ごす、フクギの庭へと開く寝室
2階と3階は内部階段で繋がっている一方、1階と2階は繋がっておらず離れのように独立したプライベート空間としての雰囲気をもつ。
1階のベッドルームからは、敷地前面に設けたフクギの庭が望むことができ、前面の町道との境界にゆるやかに領域をつくっている。

2F - くつろぎを生むLDKと、沖縄の素材が息づくテラス
2階のソファは、一般的なサイズより約2倍の奥行きを確保し、寝転がったり、もたれたりとさまざまな姿勢で過ごせる居場所としての家具とした。
テラスには、赤瓦の材料でつくられたマスブロックが沖縄らしさを演出している。

3F - 久米島の自然と、時間の移ろいを感じる
3階は中央に浴槽を大胆に配置し、久米島の美しい海と空を味わいながら過ごせる、非日常空間を演出した。 室内は沖縄のガマ(洞窟)をイメージして全体的に暗くし、テラス・浴室・ベッドスペースと天井と床の高さを変えながら、トップライトからの光へと繋がっていく。 その光が、時間の移ろいを知らせてくれる。
また、部屋のトーンを抑える事で、窓の向こうに広がる海の景色を際立つよう意識した。
沖縄本島にはあまり残っていない、沖縄らしいゆったりとした時間の流れや、豊かな水と風を感じられる施設を目指した。
Data
Project Name:水と風
Date:2025.6
Location:沖縄県久米島町
敷地面積:305.26㎡
延床面積:147.08㎡
構造規模:地上3階
建物用途:宿泊施設
Award:
JCD OKINAWA 空間デザイン賞2025「銀賞」