Project|プロジェクト-住宅

Three roofs house

Kitanakagusuku, Okinawa, Japan | 2021

本物件は沖縄県北中城村の新たに区画整理された地域にあり、三方が道路に面した細長い敷地が特徴です。
「広い敷地を活かした平家建てで、ゲストが長期滞在できるスペースを設けたい」
というお施主さまのご要望に応え、随所にさまざまな工夫を施しました。

沖縄の風土に適した建築を屋根から考える

伝統的な琉球古民家は外に面する建具はほとんど開けっぱなしで、半屋外化した内部空間に雨端と呼ばれる深い庇が被さった、いわば東屋に近い状態です。この雨端の軒下空間があることで、沖縄の強い陽射しを抑えつつ風通しのよい快適な居住空間が保たれています。

雨端のあり方。太陽と風との関わり方

本物件は柱のない4.0mの軒下空間(雨端)を設けています。これにより直射日光が室内に入らず、快適に過ごせる居場所として機能しています。琉球古民家は低く深い庇によって内部空間が薄暗くなりがちですが、屋根を3分割して北側から安定した採光を確保しながら風を通すことで明るい雰囲気に。分割された屋根はそれぞれの居場所に適した天井高を確保し、空間に変化をもたらします。

動的な庭と静的な庭

リビングダイニングからつながるように、芝生の庭と軒下にデッキテラスを設置。南側に広がる開放的な風景を眺めながら、家族やゲストが集まれる半屋外のスペースを設けました。北東側には水盤と坪庭のある和室を配置。南側の動的な居場所と北側の静的な居場所をシームレスにつなげることで、空間の質に豊かな奥行きが生まれました。

Data

Project Name: Three roofs house
Date: 2021.12
Location:沖縄県北中城村
敷地面積:753.04㎡
延べ床面積:285.93㎡
構造規模:地上1階
建物用途:一般住宅
Award:
・グッドデザイン賞(2022)
・A' Design Award銀賞「The three roof house」(2024)