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久高島の小屋

久高島の観光案内所です。

久高島は、琉球開闢(かいびゃく)の祖アマミキヨが天から舞い降りてきて、ここから国づくりを始めたという琉球の聖地。
今も島の人々によって神事が行われ、平和への祈りと感謝が捧げられています。
年々観光客が増え、賑わいを増してきているのですが、島内の植物や砂・サンゴ・岩などは持ち出さないなど、島の決まりごとがわからずに、持ち帰ってしまう等の問題が起きています。
そこで、久高島へ訪れる観光客等へ久高島の本質的価値や観光に関するルール等を適切に伝え、久高島に住む人、働いている人、訪れる人それぞれにとって心地よい時間を過ごしてもらうために、コンシェルジュ機能を設置し、その実質的な窓口となる小屋を島民と協働で作り上げる事になりました。

小屋は移動できるものである事、建築にあたっては島民を巻き込んで実施する事、という要望がありました。
移動する際の強度を考え、構造体は鉄骨とし、島の雰囲気になじむように、木材や漆喰の自然素材を仕上げ材料に採用し、壁の琉球漆喰の左官は島の方も一緒になって行いました。
ガジュマル、ソテツ等の植栽は島内から移植しています。ガジュマルが成長し、緑が生い茂った際には、デッキスペースが木陰になり、自然に人が集まり会話が生まれる、そんな場所になる事をイメージしています。
ペンダント照明、サイン計画はそれぞれ専門のデザイナーが久高島をイメージして製作しました。運営に関しては島のおばー達が交代で当番し、ガンシナ作りのワークショップ等も行っています。

この小屋が久高島の風景に馴染み、人と人、人と場所が気持ちよくつながる役割を担っていく事を願っています。

Details

Project Name: 久高島の小屋

Date: 2018.8

Location: 沖縄県南城市